母の彩り豊かな人生

2階の二間を埋め尽くしていた荷物、相当量を処分して、何とか既存の収納と箪笥に納まる物量になりました。

『どうやって整理したらいいのだろうか?』と着手前には悶々としていた大片付けですが、始めてみたら、首を洗って待っていた母の、あるいは開き直った母の、「とっておきたいだけ」は捨てる!という決断力によって、大幅に物量を減らすことができました。
この片付けは、思いがけず母のバラエティーに富んだ人生を3人で振り返ることでもありました。

手先の器用な母は、編み物、織物、洋裁、手芸、かごを編む籐工芸と、年代によって移り変わりながらもかなりの作品を作ってきました。子供のころの『よそ行き』(お出かけ用洋服)はすべて母の手作りだったし、ニットものもしかり。最近は古布を使った洋服や和小物づくりを楽しんでいます。帰省した際に母の作った新作を見るのが楽しみで、それらを簡単にもらっちゃえるのが娘の特権です。
 
 しかし、それだけではなかったのです。かなりのアウトドア系グッズ。ポンチョ、リュックカバー、釣り人がきてるようなポケットの沢山あるベスト、バッグ類、その他ウェア多数、、、。そういえば、毎年50キロハイキングに参加してました。その「踏破証」まで発掘(笑)。
植物にも興味を持って、野草を押し花にしてたりも。その押し花作りのツールが出てきたり。

町の歴史を学ぶ会にも入っていたので、会のイベントでつくった手芸品や資料なノートの類もたくさんありました。

箱や袋を開けるたび、母の80年の人生のバラエティーに富んだアイテムたちが長い眠りから覚めたように出てきました。

もうその物量の多さにやっきりしながらも(注:静岡弁でやんなっちゃいながらも)、母の飽くなき探求心に驚きと尊敬の念を抱かずにはいられない娘たちなのでした。
なんてかっこいいことを書きましたが、その片付けの真っ最中に姉と話していたのは、「お母さんが生きてるうちにこれやってよかったね。死んでたら頭にきてたよね!」

元気でまだまだ手芸を楽しんでもらいたいからこんなに大変な片づけをやっているわけで、もし、いなくなってしまったあと膨大な荷物を残されてそれを片づけるのは辛いしハードすぎると心底思いました。
 しかし、この片付けが本当に母にとって嬉しいことなのかは半分イエスで半分はノーなのかもしれません。できればそのままにしてほしかったのだろうなと。

二人の娘が帰省して怒涛のように家の片づけをする、それも自分のものの。嬉しい反面半端ないプレッシャーと肉体労働。母は「疲れてない?」と聞くと、「大丈夫だよ!」と毎日元気です。ホントは疲れてるんだろうな。

そんなことを感じながらも、なんとか2階の片付け、完了しました。
母のWICは若干部屋の真ん中に衣装ケースが3個ほど出ていますが、なんとか物が収まりました。
8畳間はすっきりと布団が二枚余裕で引くことができる客間になりました。
きれいに掃除機をかけて、今回のミッションクリアです!
sidetitleプロフィールsidetitle

サマンサ@インテリアクラブ

Author:サマンサ@インテリアクラブ
全国津々浦々飛び回っているインテリアコーディネーターのサマンサです。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleフォローで更新情報がわかりますsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleQRコードsidetitle
QR