安堵と吹き荒れる嵐

朝食準備母

引っ越し翌日、起きたら母がキッチンで朝食の準備をしていました。
戸惑う感じなく、いたって普通だったのでホッとしました。

その後は昨日のドタバタがうそのように静かな時が流れ、各自それぞれの持ち場の片付けに励んだ一日でした。
片づけをする母

しかしなんだろう、この違和感のなさは。
まぁ、ずっと完成形を頭に置いて半年以上過ごした私が違和感がないのは不思議でないとしても、両親の対応力に驚きます。リフォームし終わったら「ここはどこ??」ってなことにならないだろうかとずいぶんリフォームすべきかどうか悩んだことが何だったんだろうと思うくらいに。人はよい方にかわることには順応しやすいということなのか、母は「前の間取り、もう忘れちゃった」とも。確かに!もうこの間取りにだいぶ前から暮らしているような気がします。

さて、リフォーム後の父の反応について、書きたいと思います。
かつて多分父が若いころの家で使っていた水屋箪笥があったことがまず嬉しかったようです。「これはいいものだから使えばいいんだ」というようなことが第一声。嬉しそうにゆっくりゆっくり歩きまわっていました。時々手すりでなく壁に触ると母に「壁じゃなくて手すりをもって」と注意されながら。
それから、せっかくきれいなトイレになったのだから、「お父さんにも座ってもらおう」という声が全員からあがり、何度も自分でシミュレーションして手すりを使えば『あり』じゃないかという手ごたえもあり、意を決してトイレを案内しながら、小の時もこうやって座ってみてほしいと手すりを使って座って見せました。「はいどうぞ。やってみて。」としつこく促し、何とか座ってみてもらったのですが、あれ?意外にすっと座っちゃったよ!?「そしたらこの手すりをもって、頭を上じゃなくて前に動かすように立ってみて」と言ったか言わないかってタイミングで、スッと立っちゃった。膝が痛い時に座るのってしんどいことは分かるので言うのが心苦しいけれどーという思いが、はたまた座高の高い便器を探したりもしたことが、一瞬の「へっ?」という心の声とともに風に吹かれて飛んでいきました~。ふぅ~~~。実際に実行されるされないは不明ながら、分かったというリアクションに淡い期待。(そしてほどなく打ち砕かれる)

トイレは父の寝室からも直接入れるように2ウェイになっていること、お風呂は手すりが付いて広くなったこと、寝室の掃き出し窓からは段差がかなりあるから今のところ出入りは玄関からということを伝え、「自分の部屋は自分で荷ほどきをして」と、父の部屋は本人に委ねたところ、段ボールの中身をチェックしながら捨てるor捨てないの作業が始まりました。機密書類を厳重にチェックするという極めて重要な仕事をしているかのようなふるまいに、これって膨大な時間があったのに「荷造りするときにいらないものは捨てたら?」と言ってもきかず、なんで持ってきて今やってるのかなぁ~といういきさつがあるので、外野は全員冷ややか。

まぁ、そんなことにかまっている暇もなく、廃棄するはずが伝達ミスで搬入されていたハンガーパイプをせっせと外に運び出したり慌ただしく片付けに追われ、ようやく目途がついたというころに父の部屋に行って目にしたハンガーパイプ。さっき外に出したはずの。
父の部屋にはハンガーパイプを造作していてなるべく物を置かないでスペースを確保して安全に過ごせるようにと思っていたところに『帰ってきたハンガーパイプ』。そもそもこれを父以外が外から運び入れたはずがなく、かなりの段差の掃き出し窓からひょいひょいと外に出て、重さはないけど持ちにくいキャスター付きの2連のハンガーパイプをえっこらさと運び入れたのかと思ったら、、、もう、いろんなことホントにいろんなこと父のことを考えて(押しつけなのかもしれませんが)やってきたことが、いやぁー、さっきのトイレの風なんてもんじゃなく、強風波浪警報が出ちゃうくらいのモーレツな風、雨、今すぐ避難して下さい的な台風並みの怒りのエネルギーが爆発!!

そんなことはお構いなしに、テレビを自分で持ち上げて台にしていた家具ををかえるという想定外の力業もこなし、自分の部屋を意外にも自分流にちゃんと仕上げていました。なんなの~??

いえ、よかったんです。なんとか仮住まいの猛暑を耐えてリフォームが終わって帰ってくるまで元気でいてくれるよう心配する日々だったので、ほんと、よかったんです。

でも、せっかく2ウェイにしたトイレのドアの前に物を置いたり、どうにかその荷物を他に動かすよう言って動線を確保したにも関わらずわざわざ廊下側からトイレに行くってどういうことなのか。
それから結局アパート時代と同様にお風呂に入らないというのはどういうことなのか。

少しは感謝してくれるかと思った私が甘かった。感謝どころか考えもしなかった事態に直面です(苦笑)。

やり終えた達成感の陰で吹き荒れる嵐。心に吹き荒れる嵐なのでした。





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サマンサ@インテリアクラブ

Author:サマンサ@インテリアクラブ
全国津々浦々飛び回っているインテリアコーディネーターのサマンサです。

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