眠れる蔵の水屋ダンス 

昨晩、金沢からそのまま静岡入り。

そして今日、大安吉日、いよいよ解体着工です。

今回施工をお願いしたのはK建築。
どこに頼んだらよいのか、こんな仕事をしていてもエリアが違うと全く分からず、心底静岡に「インテリアクラブがあったら!」と思いました。
途方に暮れて、かつて学んだ静岡のインテリアコーディネーターの学校の先生を訪ねた時に、実家をリフォームした同窓生の話を聞き、何かヒントがもらえないかと早速連絡して翌日尋ねたのでした。

同窓生のソルトさんは私より年上で、「60代の10年間をどう過ごすか?」と考えて、ご両親がすでにお亡くなりになって空き家になっていたご実家をリフォームしてギャラリーにすることにしたそうです。ギャラリーに伺って、その奇をてらわない和の空間が心地よく、その施行を担当された方をご紹介いただきました。初対面なので意思疎通を円滑にしたかったことと、やはり自分がコーディネーターなので、コーディネーターにかかわってほしいと思い、ソルトさんも引きずり込みました(笑)。今回は施主の立場なので、第三者的に見てくれる人がチームにいてほしいなと。それから3人寄れば文殊の知恵というように、自分だけで決めるより、「こうしたらどうか」「こういう方法もあるよね」というように、プランが進化することって絶対ありますから。

そういうわけで、今日もソルトさん、来てくださいました。

塩谷さん
すいませ~ん!お掃除させちゃって!
蔵に長い間眠っていた水屋ダンスを使うことになり、どんな状態か、外に出してチェックしました。なんてさらりと言っちゃったけど、たどり着くのは不可能じゃないかと思うような、物の山に行く手を憚られた蔵の一番奥にある水屋ダンスを出せるようにするための、汗と涙と埃まみれの日々があったのです。(注釈:この作業の後に、母の「バンザーイ」となる)

何十年かぶり、多分、建て替える前の家で使っていたものだと思うので、50年ぶりに陽の光を浴びる水屋ダンスは蔵の中で見た印象よりもきれいで、再度檜舞台(言い過ぎかなと思いますが)にたてることを喜んでいるように見えました。
水やダンス赤

十分使えることが確認できて、裏板の張替えの必要もないことが分かり、再度いったん蔵へ戻す前に、全身エステへ(笑)。
ソルトさんも率先して磨きをかけてくれました。感謝!

それから水屋ダンスがもう一つあり、こちらはさらに年代が古く(おそらく大正時代のものではないかと思います)、部分的に当時の印刷物が貼られており、これはこれでまた味のある古さ加減。しかし、ダメージもかなりありました。
水やダンス黒

こちらも一通りきれいに拭いて、いったん蔵の中に。蔵の中で使ってもいいし、こちらの使い道はこれから考えようと思います。

今回、今使用していた建具も一部再利用することにしました。
いいものだからということではなく、見違えるようにきれいになって父や母が「ここはどこ?」となるのは困るので、見慣れた景色を残したリフォームにしようと考えたからです。
K建築さんが早速建具を外し、ガラスを割って、状態の良いものを再利用のため持ち帰る手立てをしていました。
建具外す

それにしてもうれしかったのは、K建築さんが本日いらしておっしゃった言葉。
「ここまで片付ているとは思わなかったです!。スゴイです。もっといろいろ残っているだろうと思っていたけど、これ、すごく大変でしたよね、すごいなぁーーー。」

その言葉を聞きたいために、頑張ったんですもの、私たち!

届いた姉からのコメント

本日、インテリアクラブDAYでした。

ブログで実家の片付けの進捗状況を温かく見守ってくださっていた皆様、ありがとうございます。「ばんざ~い」と声をかけていただきましたよ、お母さん! お母さん、ブログ見られませんが(笑)。

無事帰宅した姉からブログに拍手コメントが届いていました。
↓ 
 
名前:
埃と汗に紛れていたお姉さん

本文:
ばんざーい! こんなにスムーズに何もかもがうまくいくプロジェクトって今までになかったくらい素晴らしいものだったよ。 まあ何をやるにも チャレンジはつきもので 今回のチャレンジは うちのお父さんでした。 まあチャレンジあっての成長ということで お父さんもそういう意味で私たちの成長のために一役買っているんだなあ。


前向きですねぇ、うちの姉。見習いたいです。
それから本当によく働きました!最終日も時間ぎりぎりまで最後に残った鉢物の移動をしてくれました。
鉢を運ぶ姉

お店の前にあった鉢物を、工事の邪魔にならない裏側に。
一部は台車を押して10分くらい歩いたところにある畑まで。3往復くらいしてくれたのかな。

今回の片付け作業がうまくいったのは、誰かが「こうしよう」と言ったことに、それは嫌だとかやめようという否定的な意見を言わず了解して皆が動いたからではないかと思います。あっ、私たちを成長させ続けてくれている父は別格ですよ(笑)。それはそれとしても、いつもバラバラの我が家が、一丸となれたのは快挙です!
そういうことを、本当に”埃と汗に紛れていたお姉さん”も感じたのだろうなと思いました。

想像できなかった景色

粗大ゴミ

家の前にずらりと並んだ本日回収の粗大ごみ。母とともに嫁いだ洋服ダンス、下駄箱(下駄箱も嫁入り道具と初めて知りました)や使い果たしたレンジ台やテレビ台、それからかなりの座り悪さ←座りよさの反対語です(笑)、のスチールイスなど計7点。静岡市では一か月に一度、事前予約制で7点まで無料回収です。先月と今月、きっちり7点大物からリストアップして予約。店のスペースにスタンバっていたこれらを、ここのところ活躍が目立つ弟が今朝家の前に移動。この後回収車がささっと「あれっ?そんなに簡単に??」ってくらいの早わざでパッカー車でメリメリ破壊しながら飲み込んで去っていきました。

っとその前に、実はちょっとしたいざこざが。
ここで登場するのは片づけ戦力外の父。もちろん「なにもしなくていいから」ということなのですが、何もしないというのは邪魔もしないということなんですよ、お父さん!実は、これまでの経過の中で、幾度となく「○○がない!}と荷造りした段ボールを開け散らかす、廃棄すると決めて仕分けたものを元に戻すなどなど、もう、いろいろやってくれていました。物のない時代を知っている世代だから捨てられないのだろうなとは理解しますが、それにしても、この状況でそこまでごねる!!?

という父のターゲットはスチールの椅子。「まだ使えるから捨てるな」
使えるっていう範囲が広いんだなぁ。脚のキャスターが3つとれていても、背やアームがなくなっても、座面のシートが破れても、きっと「まだ使える」なんだろうな。「まだ使える」とホントに自分が使うとは別で、例の伏魔殿に置いておけっていうことなんです。いつかだれかが使うために。そういうもので身動き取れない世界から脱却するために頑張っているのに。

とはいえ、とはいえ、(←あえて2回)、きっちり予定通り、粗大ごみ回収完了ですっ。

最後に残ったのがもう使わない古い冷蔵庫。主に保存食用として使われていたサブ冷蔵庫。かなりの年代物。これはもう廃棄することになっていましたが、リサイクル券のできる前のもので買い替えでもないので処分が後回しになっていました。重い腰を上げて郵便局でリサイクル券を購入して業者に連絡という行政のガイド通りに進めたら、なんと、「今そちら方面に回収のトラックがいるので本日回収に伺えますが」ってことで、あっという間にいなくなりましたー。(もちろん、リサイクル料と引き取りの運搬料がかかりましたが。)

みごとにがらんどうになった店で「やったー」と喜ぶ母と姉!
がらんどうの店

小躍りする母と私
2がらんどうの店

手に持っているのはほぼ毎日どこかで会って、毎回「もうそろそろ帰るでしょ。また(父母のために)帰ってきてやってよ」と声をかけてくれる隣のおばさんにもらった甘夏。ちがった、甘夏じゃなくて『駿河エレガント』!
(注)駿河エレガントは甘夏よりも酸味の少ないブランド甘夏。おばさん家は駿河エレガントの本格的生産者なので、ここ、大事なんです(笑)。

家の中もなにもなくなりました。
がらんどうの居間

本日、片付けの最終日。
どっぷりみっちり連日埃にまみれて作業をしてくれた姉もいよいよ出発です。私も同じく本日金沢へ。
この姿を見て去ることができてよかった、本当によかったです。昨日はピンとこなかったけど、今日がらんどうになった店を見て
「バンザーイ」の気持ちが分かりました。思わず言いたくなったもの。ずっとこれを目標に頑張ったけど、こんな景色、想像もできなかった(きらりと光るもの、、、は流れませんでしたが)。

5月2日から始めたリフォームの前哨戦、『片付け』本日無事終了です!
「バンザーイ」

真打登場と万歳三唱の水曜日

いよいよ大詰め。
昨日は可燃ごみの収集日、今日はリサイクル品の古紙回収日。
連日の収集日、最高です。こんなに収集日が待ち遠しいなんて(笑)。「カモ~ン、ウエルカム!」って感じです。

収集日前夜は「明日は早く行かなくちゃね!」と言い合い、収集日当日はいつもより早起きしてそわそわと現場へ。←嵐のコンサートか!(笑)
悪いことをしているわけではないけれど、何しろ桁違いの量を出すわけで、なぜか『人目につかないうちにはやく』というメンタルが働きます。そうやって昨日の朝可燃ごみの山がなくなり、本日古紙の森がなくなり、それからこれに加えて強力な『奥の手』によって、見事に分別したゴミの山の連峰がほぼきれいな平地になりました!

さて、『奥の手』とは、このブログでは今まで鳴りを潜めていた弟です。ラーメン屋をやっている弟が休みの水曜日を心待ちにしていた私たち。
まずは敷地内家具移動3点。朝飯前にこなした後が本日のメインイベント、清掃センターへのゴミ出しです。前回は3往復くらいかな。本日もたっぷりためてありました。セトモノ、ガラス、ビン、金属のたぐいです。今日も3往復、車でみっちりゴミ出ししてくれました。連日の作業はしてないけど、貢献度大という印象の活躍ぶり。さながら真打は最後に登場的な(笑)。

ゴミ出し後、最後に残った面倒なスプレー缶の類を回収したり、家の勝手口まわりを片づけたりと作業を続けた結果、 、あれ?なくなったはずの可燃ごみの山が! 次回の収集日までの我が家の仮置き場所が、ゴミの収集場所と同じくらいのボリュームだったことに今更ながら笑えてきました。

そうやって、ゴミとともに暮らした実家の1階部分、見事にもぬけの殻になりました!

蔵も動き回れるスペースができ、仮設工事用のコンセントで使える照明を設置して明るくなり(←これも片付け中の発掘品)、乱雑で狭かった入口周りのものを片づけて、重い建具もきれいに埃を払い、見違えるほどになりました!

その蔵の入口に立って、母叫ぶ!
「あーー~~~、きれいになったーー~~~!バンザーイ! 」

15264649650.jpeg

「バンザーイ!!」

15264649910.jpeg

食が細くなったなと思っていた母ですが、ここのところの食べっぷりのいいこと!相当の疲労はあるはずですが、日に日に元気になっているように見えるのが不思議です。あとでどっと疲れがでてしまわないか心配ですが、確かに日頃集えない家族で力を合わせて大きな仕事をやり終えつつあるのは喜びでもあります。それからやっぱりきれいに片付くのはとにかくうれしい!!

まだまだリフォームはこれからが本番ですが、8月に母が再び万歳三唱する姿を見ることを心待ちに頑張ります。

ツバメと叔母とブルース・リー

アパートファサード

仮住まいのアパートの玄関です。階段を上がりきってすぐにドア。登りきるあたりで中からドアが開いたら危ない狭さです。

っと、そうではなくて、換気口のフードの上に、何か、見えますか!?

つばめ

ツバメです!
ここ数日、このあたりを飛び回っていると思ったら、今朝、発見!
それにしても、こんなに人に近いところによくお越しになりました。

思い起こせば、小さい頃は、家にもツバメが毎年来ていました。
いつの間にか来なくなり、、、今は穴が大きくあいた巣だけが残っています。

糞で汚れるので巣を作られるのは面倒ではありますが、今回は心がほっくりしました。

それは、私が鳥好きになったからだけではなく、またツバメが選んでくれる家(仮住まいですが)になれたような気がしたのかもしれません。

ネットで検索してみたところ、ツバメはカラスや外敵から身を守るために、人間に近いところ、人の出入りが多いところなどに巣を作るのだそうです。だからツバメが巣を作ると商売繁盛とか、言いますよね。なるほど、ここならめちゃくちゃ人に近いです。

ツバメが巣を作ると縁起がいいと言いますから、ツバメの子育てと同時進行でこれから始まるリフォーム工事、問題なく進んでくれますように!

 さて、本日も、がっつり肉体労働者でした。
本日数日ぶりに叔母がドタ参!!いいなぁ、こういう想定外(笑)。
片づけは実家の建物の裏にある蔵(という名の物置)にまで順調に進んでおり、しかし、この蔵こそが、我が家の伏魔殿なんだなぁ。
ここに着手することに、どれだけの勇気と気力、そして大きな使命感が必要か!
蔵編は、また後日報告するとして、今日は叔母の雄姿を最後にご紹介します。

机を壊す叔母

蔵にあった、ぐらぐらのテーブルをハンマーでたたいて解体する叔母。
昨日は姉が、へんな叫び声をあげながら、空手チョップでカラーボックスをバラしていました。ふざけてブルース・リーのまねでもしているのかと思いきや、まじめに力を込めるとそういう声が自然に出てたようです。それにしても、空手チョップってねぇ、発想が私にはないですけどね。壮絶な片付けも終盤を迎え、ちょっとおかしくなってるところが誰もにあるのかもしれません(笑)。

ちなみに、写真の左に写っているのはブリキの巨大な筒。蔵の中でも異彩を放つ姿でした。母も見たことがないというこの代物、上にふたがあり、下には回すと中身が出る口がありました。中をのぞくと脱穀した米が出口のあたりにほんの少し残っていました。お米を貯蔵しておいたものでしょうか。それにしてもすごい量です。このブリキの缶、とりあえずキープです。使い道は考えましたが、何か妙案があったらぜひ拍手コメントお願いします!

sidetitleプロフィールsidetitle

サマンサ@インテリアクラブ

Author:サマンサ@インテリアクラブ
全国津々浦々飛び回っているインテリアコーディネーターのサマンサです。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleフォローで更新情報がわかりますsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleQRコードsidetitle
QR